読書記録

「列」を読んだ

列 作者:中村 文則 講談社 Amazon 表現がすごい。男が何のためか分からない「列」に並んでいる所から物語が始まり、人間社会を列に見立てた話が進んでいく。 例えば、行列に並んでいると前の人を羨み、後ろの人に優越感を抱いたりする。他者と比較し、自らの…

「長い一日」を読んだ

長い一日 作者:滝口 悠生 講談社 Amazon どこまでも伸びる一日。そして過ぎてみれば、たった一日。 p215 小説の体裁をとっているが、エッセイのような内容になっている。小説家の夫と妻を中心とした穏やかな日常が流れ、大きな展開はなく終わった。ほとんど…

「話の終わり」を読みました

今までに読んだことのない、不思議なタイプの小説だった。 話の終わり (白水Uブックス) 作者:リディア・デイヴィス 白水社 Amazon 一回り年下の「彼」との過去の恋愛体験を回想する物語でありながら、その回想を小説にしようとする実際の作者のような「私」…

「ハジケテマザレ」読みました

こんばんは。最近の休みはほぼ毎日図書館に通ってます。 転職関係の本見たり、転職理由とか自己PRを書き出したりしてる。めんどくさくて家にいたら進まないからね。息抜きで小説も読んでいて、金原ひとみさんの「ハジケテマザレ」を読み終えた。 ハジケテマ…

行動経済学の本読んだ

こんばんは。今日は部屋の掃除だけは絶対すると決めていて、それは達成できた。気分すっきり。でも、またすぐ散らかるんだろうな。一応対策として、部屋の至る所にゴミ袋をおいた。 机の横、ベッドの横、椅子の横。動きたくなくなる場所の近くすべてにゴミ袋…

日本の新しめの本を手に取りがち

こんばんは。昨日の夜に東野圭吾さんの「クスノキの番人」を読み終えた。面白かった。 クスノキの番人 (実業之日本社文庫) 作者:東野 圭吾 実業之日本社 Amazon 東野圭吾作品は読みやすく、すぐに引き込まれるのが魅力的だな。結末が若干あっけなく終わって…

「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」を読んだ

こんばんは。今日は村上春樹のこちらの本読み終えたので、感想書いていきます。 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)(新潮文庫) 作者:村上春樹 新潮社 Amazon すげぇ面白かった。上下巻合わせて約900ページあったけど、ずっと飽きずに読めた…

地上に星座をつくる

こんばんは。夜は窓を閉めないと寒いぐらいの気温だった。 朝早くに目覚めちゃったけど、窓を開けたら涼しい風が入ってきて、気持ちよく二度寝ができた。久々ぐっすり寝れて、体調がとても良い。 午後はスタバに行った。今は「地上に星座をつくる」という本…

「夜明けのすべて」を読んだ

こんばんは。今日はこちらの本読み終えたので、感想書いていきます。 夜明けのすべて 作者:瀬尾まいこ 水鈴社 Amazon 瀬尾まいこさんの本は、前に「そして、バトンを渡された」を読んだことがある。とても温かいお話を書かれる方なんだなと思った。こちらの…

今更になってシャーロック・ホームズを読んだ。ホームズだからこその楽しさがあった。

こんばんは。今日は有給取ったから、山奥の温泉に行ってきた。久しく山道を走ってなかったから忘れてたけど、山道ってカーブばっかで、運転しててちょっと酔ったな。 温泉は気持ちよかった。酔って気持ち悪くなったのも回復した。これマッチポンプ。帰宅して…

「薬指の標本」を読んだ

こんばんは。小川洋子さんの「薬指の標本」を読みました。 薬指の標本(新潮文庫) 作者:小川洋子 新潮社 Amazon ブックオフの棚を眺めていたら、ふと目に入った一冊。結構昔に読んだ覚えはあるけど、内容はなにひとつ覚えてなかった。 当時付き合ってた彼女…

「同志少女よ、敵を撃て」を読んだ

こんばんは。たった今こちらの本を読み終え、何ともいえない感情を味わっている。 同志少女よ、敵を撃て 作者:逢坂 冬馬 早川書房 Amazon 凄い本だった。「作者がやりたいこと全部載せ!」って話で、その熱量が伝わってきた。 女性狙撃手の視点から見る戦争…

「透明な夜の香り」を読んだ

こんばんは。金曜夜の解放感で、読みかけの本を一気に読み終えられた。 感想書いていきます。 透明な夜の香り (集英社文庫) 作者:千早茜 集英社 Amazon 何も知らずに、表紙とタイトル買いで読み始めた。多少そんな気はしていたが、想像よりもずっと女性向け…

坂本龍一さんの自伝を読んだ

こんばんは。今日はこちらの本読み終えたので、感想を書いていきます。 正直坂本龍一さんのことは、著名な音楽家で今年亡くなった、ということくらいしか知らなかった。本屋で見かけた時に、表紙が綺麗だなと思い読んでみた。 結果大正解。とても面白かった…

「潮騒」を読んだ

こんばんは。今日は三島由紀夫の「潮騒」を読み終えたので、その感想を書いていきます。 潮騒 (新潮文庫) 作者:三島 由紀夫 新潮社 Amazon 綺麗な恋愛物語でした。三島由紀夫の美しい文章から紡がれる風景描写や心理描写が、さらに綺麗さを増していた。お話…

「夏への扉」を読んだ

こんばんは。今日は「夏への扉」という本を読み終えたので、その感想でも書いていきます。 夏への扉〔新版〕 (ハヤカワ文庫SF) 作者:ロバート A ハインライン 早川書房 Amazon 古典的SF小説として有名な作品であり、いつか読みたいと思っていた。といっても…